カメラが重いと出掛けるのも面倒くさい・・・
という理由からすっかり出不精になってしまっていたぼくですが、自分のメインカメラが重いというのが一番の理由なのであります。
今メインで使用している1DXは本当に素晴らしいカメラで、基幹エントリーであるフィギュア撮影はもちろん、イベントレポートでも使用し未熟な腕をカバーするに余りある性能を有しています。
が、いかんせん重く、撮影地を決めて車で移動したりする分には問題ないのですが、気ままな旅に持って行くにはやや重すぎるのが悩みでした。
もちろん1DXにとっては重さはマイナス要因ではないのですが、もう少し軽いカメラもあればいいなと思うようになりました。
というわけで、旅やお散歩の相棒として「α7II」を購入しました。
本来は前モデルの「α7」が10万円くらいに落ちてきたのを捕獲する予定だったのですが、「α7II」の5軸手ブレ補正の凄さを知ってしまい光の速さで心変わり。
高画素モデルの「α7RII」も一応は比較したのですが、WEB掲載が主なので高画素が不要なことと高すぎる価格に完全にチビって、今回はコスパに優れる「α7II」に決定しました。
色々と忙しくてまだそれほどは使っていないのが現状ですが、買ってから2ヶ月の間にシャーロットの舞台探訪に北九州市へ、その足で山口旅行もしてきたので、その時の写真なども紹介しながらレビューをしていきたいと思います。
ちなみにシャーロット舞台探訪は不発で終わりましたorz
α7II INSTANT REPORT
初回で導入したのは『α7IIボディ』と『FE 16-35mm F4 ZA OSS』『FE 55mm F1.8 ZA』のレンズ2本。 ソニーストアの延長保証も付いているので旅先でもそこそこラフに使えるとはいえ、気に入って買ったものなので出来れば壊さずに大切に使いたいものです。 |
製品の詳細についてはいくらでもレビューしているサイトがあるのでそちらを見ていただければ。 ぼくはずっと軽量コンパクトなα7が欲しかったので、それに比べて大きく重くなったα7IIが出た時にかなり絶望しました。 カメラ量販店に行ってはα7コーナーで両方を取っ替え引っ替え触るのを繰り返しているうちにα7IIにも慣れたけど、それでも本命は価格の落ちてきたα7と決めていました。 急に心変わりしたのは手ぶれ補正が凄すぎることに気がついた瞬間から。 カタログスペックでは手ぶれ補正が優秀であるというのは知っていたけど、この辺りの機能は貸し出しでもしてもらわないとなかなか試しにくい。 ある日空いている店内でセールスにも会わない時があったので、手ぶれ補正のテストをかなり入念にしてみたところ、α7がせいぜい1/80程度が手持ちの限界だったことに対し、α7IIは1/15まで実用的だった。 せっかく値ごろになってきたα7だったけど、この時からぼくには「α7II」の選択肢しか残っていかったのです。 |
機種が決まったなら、早速注文して「α7II」が到着。 ちなみに「α7RII」も出ていたのだけど、さすがに自分にはオーバースペック過ぎて選択肢には入らなかったです。 EVFは大きくて見やすいし、給電しながら撮影できるとか細かい機能も魅力的だったけど、高画素はPC上で容量も食うし今のところ必要を感じないというのもあったので、撮った写真をネットにUPしたりして楽しむ為に自分が選んだ選択が「α7II」でした。 |
α7IIでは前モデルからシャッターボタンの位置が変更になりました。 他にもダイヤルが薄型になったりカスタムボタンが増えたりしているけど、このダイヤルは店頭のα99とかでスカスカにヘタっているダイヤルに似ているので不安がありますね。 電源の位置はα7や他の多くのメーカーの一眼同様にシャッターボタンの位置にあるのだけど、ソニーの他の機種同様にα7IIも電池の減りが早いのでこまめに電源をOFFにするのもやりやすい。 キヤノンもこの位置にして欲しいとたまに思うことがある。 |
カメラに付いているボタンのほとんどをカスタム設定出来るのはSONYの伝統みたいなもの。 ぼくの場合はISO感度やフォーカスの設定を割り振る程度なので、全く使いこなせていないので勿体無いくらいですが。 操作系に関しては今までSONY機を使ったことがあればほぼ問題ない感じで、「NEX-5N」「RX100M2」「RX100M3」と使ってきたおかげで迷うことはほぼ無かったです。 コンデジから一眼までUIがある程度統一されている上に、使い勝手もなかなか良いというのが素晴らしいと思う。 今回ちょっと不満だったのがSDカードスロットのカバーがやたら軽くてすぐに開いてしまうこと。 バックから取り出すときはもちろん、握っている時ですら開いてしまうので困ってしまう。 念のため展示品で確認したら全てそのようなことはなく固い感じだったので、これは秋の撮影予定がひと通り済んだら修理に出す必要があるかな。 |
同時に購入した「FE 55mm F1.8 ZA」は評価も高くてコスパも良いレンズなので、まずは最初の一本はこれ決めていました。 作りがしっかりしていてかつコンパクト、使いやすい50mm付近の画角と、なんかもうこれだけ付けて行けばいいやという感じすらする。 ボディとのバランスも良いレンズで、愛用している人が多いのも納得できますね。 店頭で手ぶれ補正の効果を入念に試したのもこのレンズだったので、買う前からSSの限界などが分かっていたので入りやすかった。 |
もう一つ同時購入したレンズは「FE 16-35mm F4 ZA OSS」で、旅といえば広角でダイナミックに撮りたいことも多いので熟考した末に購入を決めました。 このくらいの大きさ・重さからα7系のボディにはやや不釣り合いに感じるけども、それでもキヤノンLレンズの面々に比べると十分にコンパクトで、旅行でのプラス1本にするのにも躊躇いはない。 F4通しでも散々述べたようにα7IIの手ぶれ補正のおかげでかなりSSを低くしISOを落とせるので特に問題も感じない。 このレンズはレンズ内にも手ブレ補正機能を持っているので、PitchとYawをレンズが受け持つことで5軸手ブレ補正が最大限活かせるそうです。 難しいことはよくわからないけど、自分は使う側なので結果が出ればオケオケオッケーである。 |
機材の紹介はこれくらいで、あとは試し撮りがてら北九州・山口あたりに旅行に行ってきたのでその写真を。
α7II SHOOTING REPORT in KITAKYUSHU and YAMAGUCHI
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/800 F6.3 ISO100 / 羽田空港 |
ヒコーキに乗るときは必ず窓側を指定してカメラを手に持っています。 機内ルールの改定で、離着陸時にも電波を発生させない条件ではあるものの、カメラなどを使えるようになったのは嬉しい。 今までは1DXに50mmを付けて膝の上に乗せていたので隣の人に怪訝な目で見られていたけど、このカメラは小さいせいかあまり警戒されなかったw |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/60 F5 ISO100 / 北九州空港 |
ANAの航空券だけど北九州空港へはコードシェアでスターフライヤーの機体に搭乗。 スターフライヤーは初めて乗ったのだけど、全機材がシートモニター装備のようですね。 ANAとかだと国内線では国際線の機材が臨時で使われないかぎりお目にかかれないので楽しい。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/250 F3.5 ISO100 / 門司港駅 |
北九州空港から小倉を経由して門司港にやってきました。 起点駅が持つ雰囲気は独特で、線路がそこで終わっている・そこから始まっているというだけで勝手に画になる。気がする。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/60 F4 ISO1000 / キッチンポレポレ |
門司港名物の焼きカレーを食べる。 下調べで目をつけていた店では団体貸切のため冷たくあしらわれてしまい、昼時に危うく焼きカレー難民になるところでこの店に転がり込んだ。 とりあえずビールと普通の焼きカレーを注文、焼きカレーって初めて食べたけど美味しかった。 食べてる時はもしかしてこれはカレードリアなのでは・・・と思ったけど、調べたらちょっと違うのね。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/2000 F4 ISO100 / 九州鉄道記念館 |
シャーロット舞台探訪は夜の展望台なので、それまで門司港にある九州鉄道記念館で時間を潰すつもりが面白くてかなり満喫してしまった。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/60 F3.2 ISO160 / 九州鉄道記念館 |
SLはもちろん、かなり古い木造の車両や鉄道に詳しくない自分でも見覚えのある車両が並んでいます。 寝台特急とかは中にも入れるのでじっくり見学、通路に取り付けられている灰皿に時代を感じてしまったなぁ。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/30 F4 ISO320 / 九州鉄道記念館 |
外の車両展示の他にも建物内の展示も充実。 子供の頃にブルートレインで九州に来たことがあったけども、これはその時に乗った車両だったりするのだろうか。 ぼくはとっとと行ける飛行機派なのだけど、そういう人が多くなってきたのか寝台特急は廃れてきてしまっているよね。 その代わりに短距離で楽しめる豪華な特別車両が増えてきたりと、生活と鉄道との関わりも時代で変わってきていて面白い。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/60 F5.6 ISO200 / 旧三井物産門司支店 |
九州鉄道記念館を堪能して街を歩いていたらいい感じの階段を見つけてしまい、かなりしつこく撮っていた。 ここはどうやら旧三井物産門司支店という建物で近代化遺産ということらしい。竣工は1937年!ヒュー! |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/60 F3.5 ISO100 / 旧三井物産門司支店 |
錆がいい感じすぎる。こういうのかなり好き。 以前は国鉄、そしてJR九州に持ち主が変わり、JR九州が解体すると言い始めたので北九州市が買い取った?みたいな歴史があるみたい。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/60 F5.6 ISO2500 / 皿倉山ケーブルカー |
さて、いよいよ今回の旅の最大の目的である『シャーロット舞台探訪』に向かうべく皿倉山展望台を目指します。 シャーロットはいわゆる聖地が全国に散らばっていて、北九州ではこの皿倉山が唯一登場した背景になります その場面というのが、EDでの満点の星と夜景の中で友利奈緒が描かれていたシーンになるのですが・・・・ 予報は雨で実際にかなり降ってきてしまっているので、満点の星と夜景を撮りに来た男に残されたのはもはや絶望しかない。 おまけに中国人の団体がめっちゃうるさくて完全にダークサイドに落ちそうになっていた。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/60 F5.6 ISO400 / 皿倉山展望台 |
シャーロットEDの「世界の果てさえ僕らは知らない~」のところで出てくる景色です。 作中の表現のように満点の星空をコンポジット合成したくて、わざわざ新月の日を選んで来たのですがこれでは・・・ |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/60 F5.6 ISO400 / 皿倉山展望台 |
少しだけ見えていた街もしばらくすると完全に霧の中に消えてしまった。 まあこういうこともある、よくあるんだよ・・・と言いたいけど、旅の目的がここでの夜景撮影だったのでショックは隠し切れない。 これはいつかリベンジを・・・!と固く心に誓ったつもりだったけど、その後シャーロットが割りと投げっぱなしな終わり方をしてしまったのでどうしたものかw 1日目のハイライトは焼きカレーを食べただけだった感じ。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/500 F6.3 ISO100 / 下関 |
翌日は晴天で絶好の旅行日和。 北九州から新下関に電車で移動し、新下関からはレンタカーで行動することに。 下関までは交通系ICカードが使えるのに新下関は使えないのね・・・知らずに新下関までICで来てしまったので、出場処理を帰ってから横浜でするはめになってしまった。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/160 F11 ISO160 / 角島大橋 |
超定番の観光スポットで超定番の写真を撮ります。 でもずっとここに来てこの写真を撮りたかったので感激ですわ。 時間さえあればマジックタイムまで居たかったけど、それはまたいつかの機会にとっておこう。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/200 F8 ISO100 / 角島大橋 |
初めて角島大橋の写真を見た時は沖縄かと思ったものだけど、山口の海もこんなに綺麗なんだな~と言いたいけど、フレームアウトさせているものの海岸は流れ着いたと思われるゴミで一杯だった。 彼の国のゴミが多いようだけど、この場で捨てられてるものもあるんだろう。 写真は写したくないものは外せばいいだけなのだけど、いつか写していないものを見せられるような写真を撮れるようになりたい。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/40 F5.6 ISO320 / おおはま食堂 |
角島の中にある「おおはま食堂」で定番の海鮮丼をいただきます。 頼んでおいて何だけど、ぼくは魚介類が苦手なのだがそれでもまずまず美味しかったので、魚介類好きな人ならきっと凄く美味しいのだと思う。 隣の客がイカ刺し定食(時価)を頼んでいて、そっちは大盛りのイカ刺しとゲソ揚げが出てきてかなり美味しそうだった。 この辺りはイカ漁が有名だし、今度来ることがあったらイカ刺し定食にしよう。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/400 F10 ISO500 / 元乃隅稲成神社 |
車を1時間ほど走らせて長門市にある「元乃隅稲成神社」へ。 ここはなかなか絶景だった、地球岬のように地球の丸さがよく分かる素晴らしい眺めで、観光客もそこそこ来ていたみたい。 着くまでは道を間違えてるのではないかと思うくらい狭い山道だったけど、来る甲斐はある場所だった。 |
α7II + FE 16-35mm F4 ZA OSS 1/400 F10 ISO800 / 元乃隅稲成神社 |
入り口の鳥居のてっぺんに賽銭箱が付いていて、みんなそこに投げ入れていて何かと思った。 どうやらその賽銭箱がナニコレ珍百景で放送されたみたいで、神秘的な場所にきて興奮していたのが一気に俗っぽくなりそうだったけどw |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/50 F5 ISO160 / 別府弁天池湧水 |
長門市から一気に南下して山口宇部空港へ向かう途中で「別府弁天池湧水」に立ち寄った。 話通りの透明度で素晴らしく、湧き水が出る水道で水を汲んでいる人が沢山いた。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/125 F2.8 ISO400 / 別府弁天池湧水 |
池はそれほど大きくないけど、周りの小川に澄んだ水が流れていて見てるだけで気持ちいい。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/125 F8 ISO160 / 白水の池 |
最後に立ち寄ったのが別府弁天池湧水の近くの田んぼの中にある「白水の池」。 旅の予定を立てている時にGoogleマップでたまたま見つけた所だけど、めっちゃ龍とか眠ってそうで雰囲気出ている。 別府弁天池湧水とは違ってぼく1人しかいないので、短い時間ながらも堪能できて楽しかった。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/100 F8 ISO100 / 山口宇部空港 |
というわけで山口宇部空港に無事到着。 下関から日本海を見て、一気に南下して瀬戸内海まで降りてきたという慌ただしい行軍でした。 行く前は山口は角島大橋くらいかなぁと思っていたけど、実際に行ってみると秋芳洞とか東後畑棚田とか他にも寄りたいところがたくさんあった。 次は余裕のある旅にして山口をもっと堪能したいです。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/320 F4 ISO2500 / 広島上空 |
帰りの飛行機から広島・江田島が見えます。 秋に行くからな!と思いながら撮ったけど、その秋の広島旅行はもう今週末だ・・・時が経つのが早い。 |
α7II + FE 55mm F1.8 ZA 1/25 F2 ISO160 / 羽田空港第2ターミナル展望デッキ |
旅行の話ばかりでカメラの話全然してなかったけど、やはり軽くて写りが良くてと旅のカメラとしてはα7シリーズはかなり使いやすい。 この写真は手持ちなんだけど、これが普通に撮れるとなると今週末の憧憬の路でかなり使えることは間違いない・・・ |
α7II ENDING NOTE
とりあえず旅行や風景などを撮りに行くのは完全にこちらになりそうです。
しかしフィギュア撮影やイベント撮影、最近よく行くヒコーキ撮影に関しては今までどおり1DXで行います。
理由としては電池の持ちと長玉レンズの有無が大きな理由で、特に電池は減りが早すぎてイベントで使うとしたら一体何本必要になることか。
フィギュア撮影・イベント撮影に関してはワークフローが完全に出来上がっているせいか、ここにα7が入ってくることは当分無さそうということで棲み分けは自然と出来上がってしまいました。
不具合らしき症状も若干あって、最初にも述べたSDカードスロットが緩くて開きやすい点と、電源ON時にダイヤルが暴走していまう事案が3回発生していること。
これが起こると10数秒間くらい操作不能になるので困ってしまいました。
最初は何が起こっているのが分からなかったけど、AVモードだった時に不具合が起こっていくら絞り値を戻しても勝手にF22まで上がってしまうことがあった。
誤って何かを押しているわけではなかったので、ダイヤルそのものの接触不良かソフト的なものかという感じかな。
その3回以来発生していないのだけど、秋の予定がひと通り終わったら修理に出してみようかと思います。
カメラ的には使いやすくて出てくる画も素晴らしい。
しかもすっかりEVFに慣れてしまって、正直言うと最近はOVFが辛くなってきたw
機材に合わせて腕も良くなればなぁとも思うけど、とりあえず新しいカメラ買ってるだけで楽しくて幸せだから、次も買い換えられるように働きます。
時間があったら写真もうまくなるようかんばります。