グッドスマイルカンパニー 15周年記念展示会(8/20~9/4)
グッドスマイルカンパニー15周年イベントを秋葉原で開催! グッドスマイルカンパニー15周年イベント特設ページより |
もうたくさんの方がレポートをされているのでご存知かと思いますが、グッドスマイルカンパニーが設立15周年を記念したイベントを開催しています。
場所は秋葉原からほど近い「アーツ千代田 3331」にて開催され、そこにはグッドスマイルカンパニーが今までに発売したフィギュアのほとんどが展示してあるという、かなり大規模なイベントとなっております。
話によると全部で1000体は軽く超える展示ということですので、いつもの様なレビューではなく一緒に話をしながら会場を回っているようにお届けできればと思います。
入り口には造花に彩られたイベントタイトルがあり、造花の中にはたくさんのねんどろいど達が顔を出していて楽しい! 入り口からもうグッスマらしい遊び心満載でやるな~! |
開催直後の物販は混んでいたようですが、見学だけであればもうそれほど混んでいないようです。 空いている時にゆっくりねんどろいど探しなどしてみても面白いかもしれません。 |
会場内は大量のフィギュアがリリース年順に並べられており、大きなターニングポイントを担った製品にはエピソードも書き加えられています。 それにしてもあまりにも会場が白すぎてびっくりした・・・・! これだけ環境が良いと逆にどうやって撮ったら良いのか悩みますねw |
グッスマがホビーメーカーとして活動を始めた黎明期はカプセルトイや食玩などを扱っていました。 安藝さんとMAX渡辺さんが出会い試行錯誤をしながら開発をするも、当時のポリストーン製のものは開けると壊れていることも多かったそうです。 そうしてPVCに可能性を求めて現在の美少女フィギュアの礎を築くことになるのですが、そのあたりの話は「15周年緊急対談!安藝・MAX渡辺がグッスマを語り尽くす(前編)」に詳しく書いてあるので必見ですよ。 それにしてもこの2人が出会わなかったら今のホビーシーンはどうなっていたのでしょう。 |
霞 [Dead Or Alive] -2004.12- |
『マックスファクトリーが企画・制作、グッスマが製造・販売を担当した商品、大きな話題になり美少女フィギュア市場を劇的に拡大させました。』 この霞が発売されたのが2004年ということだけど、この頃のぼくはアニメこそ好きでしたがまだフィギュアの世界を知らなかったです。 それにしても、この時どれだけ業界が揺れたかはこのフィギュアを見れば想像はつきますね・・・! この胸まわりの肉感の造形とか、何よりもこの「服を着ている感じ」がすごいです。 今でも全然通用する完成度です。 |
魔法少女 凛 [Fate/hollow ataraxia] -2006.03- |
ヘンリエッタ [ガンスリンガー・ガール] -2006.06- |
『中国のフィギュア専用工場、明月工場から初めて出荷された商品、この商品から製造技術の追求が始まりました。』 今や世界No.1のフィギュア製造技術を誇る明月工場の初めての出荷製品がこのヘンリエッタなんですね。 このヘンリエッタから約10年でフィギュアの製造技術はとんでもなく向上しましたが、そこには常に上を見続けるグッスマがいたからこそでしょうか。 そして現在ではグッスマ・アルターなど多くの企業の製品がこの明月工場で生産され、箱に貼られるホログラムは我々ユーザーにとってクオリティを保証する大きな目安となっています。 |
メリッサ・セラフィ [WAGA魔々かぷりちお] -2006.08- |
『ABS製のかぼちゃスカートが取り外せる仕様で大きな話題になりました。』 現代のフィギュアではスカートが脱げたりするのは割と普通ですが、この頃にパンツがモロ見えになるフィギュアはなかなかセンセーショナルだったということでしょうか。 上手に使われたクリア素材など今見てもハイクオリティな一品。 |
ヴァンシップ クラウス機 [LAST EXILE] -2007.05- |
天宮学美 [がくえんゆーとぴあ まなびストレート!] -2007.07- |
ぱすてるインク ポップアップヴィネット [もえたん] -2008.04- |
『1/8スケール商品でヴィネット表現をしているまれな商品です。』 キャラより大きいヴィネット台座を組み合わせた、当時のフィギュアではなかなかに意欲的な商品。 今でこそ台座がキャラより大きいのはよくある話になりましたが、その源流にはこの作品があるのかもしれません。 |
初音ミク [キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク] -2008.09- |
『大人気キャラクター初音ミクの初めてのスタチュー製品です。この後、様々なミクさんが生まれます。』 当時瞬く間に人気が出た初音ミクの立体化をいち早く手掛けたグッスマ。 今では様々なアプローチのミクさんが続々とリリースされるほどのコンテンツになりましたが、この時既に初音ミクで溢れる今の世界を見据えていたとすると、もはや預言者レベルと言っても良いほどですね。 |
両儀式 伽藍の洞 [空の境界] -2008.11- |
『グッスマ初の着物デザイン商品。着物の柄を表現するのに試行錯誤しました。』 フィギュアの生産において最も進歩した技術の一つにタンポ印刷などのプリント技術があります。 今でこそ和装の鮮やかな柄など精密に再現ができますが、この当時に量産するには相当に難儀なことであったと想像するに容易いです。 この式での試行錯誤があって、今の技術が確立されていったのでしょうね。 写真では分かりにくいですが、着物の白い部分まで細かい模様が入っていて本当に美しいフィギュアです。 |
金色の闇 [ToLOVEる] -2009.04- |
グッスマ製品でぼくが初めて買ったフィギュアがこの金色の闇で、今でも自室に飾ってあり、見る度に素晴らしいフィギュアだと惚れ惚れしています。 ここまで躍動感のあるフィギュアは当時ではとても印象深く感じ、一目惚れしてたまらず購入してしまった記憶があります。 でもこの頃のぼくはフィギュアメーカーのことなど全然詳しくもなく、気に入ったものを無造作に買っているだけでした。 これがフィギュア界のリーディングカンパニーであるグッスマの製品であることを認識したのはちょっと後のことになります。 |
セイバー・リリィ ~全て遠き理想郷 [Fate/stay night] -2009.09- |
『グッスマを代表する1/7スケールのセイバーシリーズ第一弾商品、造形・製造・宣伝・営業とグッスマの総力を上げて世に送り出しました。』 個人的にもグッスマの大きな転換期を呼び込んだと感じている「セイバー・リリィ ~全て遠き理想郷」は当時では珍しく店舗でのサンプル展示を大々的に行った製品でした。 ぼくも秋葉原での展示を見て(アニメイトだったかな?)、そのクオリティに驚愕し即座に予約した記憶があります。 これもぼくが箱から出して部屋に飾っている数少ないフィギュアの一つです。 ちなみにこのセイバー・リリィの原型を造られた河原隆幸氏は、このイベントでも展示されていた15周年記念フィギュア「木之本桜 Stars Bless You」の原型を担当されています。 |
ブラック★ロックシューター [ブラック★ロックシューター] -2009.12- |
『1枚のイラストとそれにインスパイアされた楽曲が生んだ新しいカタチのコンテンツを商品化しました。』 初音ミクと同様にグッスマを代表するフィギュアであるブラック★ロックシューターシリーズの第一弾。 huke氏によるイラストにryo氏が楽曲を加え話題になっていたブラック★ロックシューターのアニメ化をグッスマが手がけ、OVAは無料配布や付録などで配るという驚きのマーケティングを展開しました。 この後も続いていく同シリーズは軒並み量産のクオリティが高く、グッスマ製品の品質イメージの向上に大きな役割を果たしたシリーズとなります そしてブラック★ロックシューターの製作を機にアニメ製作委員会への参加も目立つようになり、コンテンツそのものを創る側へと大きく転換していくことになります。 |
2009~2010年頃から製品のクオリティが飛躍的に向上したように感じます。 原型製作、量産技術に何らかの大きなブレイクスルーが生じたのかなとも思いますが、長年積みかねたものが実を結び点と点とが繋がっていくような時期だったのかもしれません。 |
戦場ヶ原ひたぎ [化物語] -2011.01- |
グッスマの数ある名作の中でも個人的にお気に入りの戦場ヶ原ひたぎは2011年の商品。 この頃から今ではすっかりお馴染みの言葉を良く耳にするようになります。 「デジタル造形」と呼ばれる技術をいち早く取り入れていたグッスマは、当時は高価だった業務用の3Dプリンタも導入していました。 この戦場ヶ原ひたぎの文房具は3Dで出力されたもので、そのあまりのディテールの細かさと正確さに驚いた記憶があります。 |
千石撫子 [化物語] -2011.03- |
ブラック★ロックシューター animation version [ブラック★ロックシューター] -2011.04- |
八九寺真宵 [化物語] -2011.10- |
牧瀬紅莉栖 [シュタインズ・ゲート] -2012.03- |
初音ミク Cheerful Ver. [キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク] -2012.09- |
『被災地復興チャリティー企画Cheerful Japan!用に描き起こして頂いたイラストを立体化しました。』 東日本大震災の復興支援企画Cheerful Japan!で販売された印象的なミクさん。 12ヶ月連続で行われたこのチャリティでは多くの支援を集め、ユーザーとともに歩き続けるグッスマならではの活動となりました。 そして2016年に発生した熊本地震の復興支援で再びCheerful Japan!が始動、この初音ミク Cheerful Ver.も再受注されました。 |
アルティメットまどか [魔法少女まどか☆マギカ] -2012.12- |
『大人気作品、魔法少女まどか☆マギカの最終回に登場したデザインを立体化、作中の世界観を余すことなく再現しました。』 グッスマが製造クオリティの粋を集めて世に送り出した意欲作、アルティメットまどか。 当時グッ鉄カフェに展示されていたデコマスを見に行って、そのあまりの大きさに驚きました。 この頃からフィギュアの価格も緩やかに上がり始めましたが、このアルティメットまどかは高額にも関わらず多くの人が購入していました。 |
初音ミク 恋は戦争ver. DX [キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク] -2012.01- |
貴月イチカ [あの夏で待ってる] -2013.05- |
鹿目まどか 舞妓ver. [劇場版魔法少女まどか☆マギカ] -2013.12- |
渋谷凛 ニュージェネレーションVer. [アイドルマスター シンデレラガールズ] -2014.04- |
阿良々木月火 [偽物語] -2014.04- |
アスナ -血盟騎士団Ver.- [ソードアート・オンライン] -2014.07- |
島風 [艦隊これくしょん-艦これ-] -2014.12- |
『大人気の艦これスタチューシリーズ第一弾商品、ボリュームのある換装パーツもこのシリーズの特徴です。』 近年のホビーシーンでも稀に見る強いコンテンツである艦これにおいても、グッスマは早い段階で立体化に取り組んできました。 この島風の造形のタッチはとても繊細で力強く、今でも多くのキャラの立体化が進んでいるグッスマ艦これシリーズの最初の一体となりました。 |
武蔵改 重兵装Ver. [艦隊これくしょん-艦これ-] -2015.10- |
更に高品質なフィギュアを目指して「ワンホビセレクション」も展開されました。 最初にラインアップされた超大型巨人の価格が凄かったのでびっくりましたが、その後の大和やこの武蔵などはクオリティと価格のバランスがとてもよい商品でした。 フィギュアはどんなに良い製品でも問屋に卸すと投げ売られる傾向にあるカテゴリだけに、直販のみという販売スタイルはプレミアム感を提供する上でも良い戦略だと思います。 |
宮園かをり [四月は君の嘘] -2016.01- |
金剛 胸像 軽音堂Ver. [艦隊これくしょん-艦これ-] -2016.02- |
斧乃木余接 [物語シリーズ] -2017.05予定- |
この先のリリース予定も目白押し。 年に2回開催されるワンダーフェスティバルでは、グッスマ&マックスファクトリー率いるワンホビブースは取扱いメーカーのものも合わせて膨大な量の新作フィギュアを展示しており、そこを見学しているだけで半日が終わってしまいそうなくらい。 |
木之本桜 Stars Bless You [カードキャプターさくら] -2017.06予定- |
グッスマ15周年&カードキャプターさくら20周年コラボ企画の「木之本桜 Stars Bless You」は何度見ても凄いの一言に尽きます。 言葉のボキャブラリーがもっとあれば色々伝えられるんだけど、凄いとかヤバイみたいな感想しか出てこなくてすまん。 これは造形物としてとにかくずば抜けていて、自分には予約しない選択肢がなかったので速攻でポチりました。 このさくらちゃんがアニメイトACZに展示されていた時の様子はこちらでお送りしています。 |
ねんどろいども圧巻の展示数! スケールフィギュアは中央の机に並べられていましたが、ねんどろいどは壁に沿って展示されています。 ナンバリングされている商品だけに、ひとつずつ順番に並べられているのを見ているのは楽しいです。 |
No.000から順番に見ているだけでも面白くて、展示の見学だけなら時間帯によってはかなり空いていて見やすいです。 初期のねんどろいどは面相が今とは結構違っていたりとかして興味深い。 |
No.600のセイバー/アルトリア・ペンドラゴン。 ねんどろいどシリーズはものすごいハイペースで発表され続けているので、No.700もあっという間に届いてしまいますね。 |
ねんどろいどの爆発的なヒットにはやはり初音ミクの存在は欠かせないですね。 ねんどろいどミクシリーズだけでこんなに出ているようです。 これにダヨーさんや他のボカロも合わせると、初音ミク関連のものだけで相当な出荷数になっていそうです。 |
ねんぷちシリーズもいつの間にかこんなに種類が出ていたとはと驚きます。 ハルヒやらきすたのねんぷちを買っていたのが、ついこないだのようだったのに・・・ たくさんのキャラがわいわいしているのをお手軽に机上で楽しめるのが魅力な商品です。 |
ぼくが初めて買ったねんどろいどはNo.062のミックミクかがみでした。 可動フィギュアはあまり遊んだ経験がないので、最初にねんどろいどを手にするまで時間が掛かっちゃいましたね。 この後にけいおんシリーズやなのはなど色々買い揃えることになりました。 |
ねんどろいどシリーズは今でもフル回転で新作をリリースし続けているグッスマの屋台骨になっています。 日本だけではなく世界中にファンが多く非常に愛されている商品で、これからもこの業界にたくさんのものをもたらしてくれることでしょう。 |
ここ最近ではねんどろいどのオプションパーツも豊富になってきています。 グッスマが新しい遊び方や楽しみ方をどんどんユーザーから吸収し、そしてそれをまた還元していくような感じでしょうか。 若い社員の方々がどんどんアイデアを出して、それを商品として形にしていく様を見ていると、なんて元気の良い会社なんだろうと感じずにはいられません。 日本の企業なんか15年も続いてしまうと頭の固い人が上に来てしまい、なかなか若い方のアイデアが通りにくいところも多いというのに素晴らしいです。 |
グッスマといえばスーパーGTでの活躍も楽しみです。 AMGにしてからちょっと不調ですので頑張って欲しいところですね。 最初に参戦した時にはフィギュアはもう力入れないのかな?と心配したりしましたが、むしろその逆でフィギュアの層を外に連れ出してくれたり外から新しいファンを連れて来てくれたりと、思いがけないプラスの効果を生んでいるようです。 |
ご自由にメッセージが描けるようです。 この状況だと字だけは書きづらかったwので、期間終了直前くらいにもう一回見に来てみよう! |
そしてグッスマは2014年に倉吉市にフィギュア工場を設立。 楽月工場と名付けられたその工場から初めて出荷された製品がこの「No.500 桜ミク Bloomed in Japan」になります。 今まで中国の生産に全面依存していたフィギュアの量産を国内工場でも担おうということで、これは非常に大きなニュースにもなりました。 TVとかでも紹介されたりして、グッスマの知名度もすごい上がってしまったな~としみじみ。 楽月工場では当面はねんどろいど中心に製造するようですが、熟練度の向上などは長いスパンで考えているようで、いつかクオリティの高いスケールフィギュアも生産してもらいたいなと思います。 あと工場見学プログラムも欲しかったり。 |
というわけで「グッドスマイルカンパニー 15周年記念展示会に行ってきた」でした。
グッドスマイルカンパニーさん15周年おめでとうございます!
貴重なフィギュアがたくさん展示してあって眼福なこのイベントは2016年8月20日(土)~9月4日(日)まで開催されています。
いつもフィギュアを買っているファンはもちろん、フィギュアに興味がある方なら誰でも楽しめるイベントになっていますよ。
時間帯によってはかなり空いていて見やすいと思うので、機会があったらぜひ足を運んでみてくださいね。
関連リンク
- グッドスマイルカンパニー 15周年記念展示会 フォトレポート(BABELさん)
- グッドスマイルカンパニー 15周年記念展示会開催(Kuri Anime Hotline!さん)
- フィギュア1600体以上 グッスマ15周年記念展示会 「ロマンが詰まっていました」(アキバBlogさん)
- グッドスマイルカンパニー 15周年記念展示会(常時リソース不足RXさん)