EIZO SX2462W-HXを導入しました。
今の一般向けディスプレイ市場の中では高価な部類に入るこの機種ですが、写真編集が楽しくなるのならと思い切って買ってしまいました。
今まで使っていたモニターを不注意で破損させてしまったため、しばらくWUXGAのデュアル環境が失われておりました。
しかしその環境に慣れ切ってしまっていたので1台では不便に感じるようになってしまい、以前から目をつけていたこの機種を買ってみました。
2560×1440の解像度のSX2762W-HXも気になっていたのですが、自分の使い方だとそこまで広いのはかえって不便になりそうなので、今までの環境を復活させたほうがバランスがいいだろうと思い見送り。
5年保証(パネルは3年)が付いてるし値段が高い店舗で買うメリットも特にないので、最安だったAmazonで購入しました。
設置してみるととても綺麗。
だけどデフォルトだとsRGBでも若干緑がかっているように感じます。
今まではキャリブレーションセンサーを借りてきて調整してましたが、もういい加減に自前で買うかなぁと思っていたのでいい機会かも知れません。
そういうわけで早速買ってみました。
今まで借りて使っていたのはi1Display2だったので同じものでいいかなと思っていましたが、生産完了で次機種が出まわるのも時間がかかるみたいなので上位グレードのi1DISPLAY PROにしてみました。
ちなみにEIZOにもセンサー同梱モデルがあるのですが、EIZOのディスプレイにしか使えないので却下。
通常モデルにして差額+アルファでちゃんとしたキャリブレーションツールを購入したほうが吉だと思います。
i1Display2はフィルタ方式のセンサーだったのですが、i1DISPLAY PROではガラス製になっているらしく耐久性と測定精度が大幅にアップしたらしいです。
キャリブレーションソフトも上位モデルと同じものになるので、そちらの方も嬉しいですね。
安定しそうにないセンサー形状の割にはちゃんと画面に落ち着くんですね。
キャリブレーションにかかる時間も簡易モードなら2分程度で出来ます。
使用用途はwebでの写真公開が主なので色温度は6500kを目標にキャリブレーション開始。
今までメインに使っていた三菱 MDT243WGも同じ設定でキャリブレーション。
さてどうなったかというと。
全然違いすぎワロタw
右:EIZO SX2462W-HX
左:三菱 MDT243WG
中:iPad
ぼくはアップした写真の確認をiPadで行うことが多いのですが、その理由にiPadが「色調整が出来ない平均的な表示デバイス」であることがあります。
外部ディスプレイやノートPCだと使っている人の好みに調整されていることが多いですが、iPadやiPhoneは色温度・ゲインなどを調整することが出来ません。
個体差を除いて言えば「それで綺麗なら世の中の誰が見ても綺麗」という風に考えるようにしてます。
しかし今回の調整ではiPadに比べてSX2462W-HXの方はやたら赤が強くなってしまいました。
同じ設定でキャリブレーションしたMDT243WGのほうがiPadに近いように見えます。
これが難しいところで、同じディスプレイでも同じ色になるかというとそうでもないのに、違うディスプレイならなおのこと合わないもんなんです。
パネルもIPSとVAだし、新品と3年落ちじゃ合わせろってのが無理ですね。
とりあえずSX2462W-HX≒iPadにしたいので、色温度の目標を7500kにして再調整。
今度はちょっと良い感じになりました。
やはり同じ調整をしたMDT243WGの方が寒色側に外れていってしまったのですが、これは当たり前ですね。
しかしこれはあくまで7500kなので、出来れば6500kに近いところで使いたいです。
i1DISPLAY PROのキャリブレーションソフトに詳細モードがあるので、そこで微調整をしながらやればなんとかなりそうです。
しばらくはこれで繋いでいって、それぞれのディスプレイの癖を見極めつつ、自分なりに最良なキャリブレーション方法を見出していくしかないですね。
おまけですがこんな机で作業してます。
撮影台は反対側なので、大物を撮るときなどは椅子を退けて机ギリギリまで三脚を下げたりしてます。
いつもこんなには片付いていないのですが、撮影用ということで。
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